人生最大の苦労 第8話

ちょっとわかりにくいので補足しておくと、出向先のバカ社長が「K社長」で、出向元の社長が「Y社長」なのだ
この電話はK社長からだった
K社長「さっきはすまなかった。あの発言はなかったことにしてもう一度働いてくれ」
おいどん(何この都合のいいふざけた謝罪はw)
おいどん「申し訳ありませんが私にはオープンの準備を整える自信がありません。他をあたってください。私はY社長から戻る許可をいただいています」
K社長「Y社長とも話したんだが君以外にできる人がいない。Y社長から引き続き君を使う許可も貰っている」
おいどん「それについては後でこちらで確認しますが、駐車場の確保の件と今後の私のやり方に口を出さないこと、そして私の要望に全力で応える事が約束されないのなら引き受けかねます」
K社長「よし!わかった!認めよう!」
おいどん(こいつ口だけ人間だからな・・・)
と思いつつもY社長の面子もあるので電話を切り、Y社長に事実確認をする
Y社長「K社長から損害賠償云々言ってこられてびっくりしたよ。どう考えてもK社長が悪い。別の人間をよこせとも言われたけど、オープン2週間前でバイトがまだ4人しか決まってないんだろ?しかもほぼ24時間営業なら君以外には無理だからと別の人の話は断ったよ」
おいどん「正直な話、24時間とはいえ、早番3人と中番3人と遅番1人は確保したので右腕君が戻れば営業はできます。200坪程度なのでお客の数が少ない時間帯でしたら私一人で対応は可能ですね」
Y社長「ヘルプが必要なら早目に言ってくれれば3人くらいは短期で行かせられるようにしておくな」
Y社長とは非常に付き合いが長いのです
高校1年のときに知り合って、高2からバイトで使ってもらい、現在に至るので勤務年数1×年の付き合いです
現在はゲームセンターの運営の仕方がガラっと変わってきていて、Y社長はこの変化についてこれずミスも目立ちますが、温厚で部下の話をよく聞いてくれます
ちなみにK社長は完全についてこれず、事業転換するためにゲーセン運営からドンキホーテと組む方向にもっていったんです
Y社長は人間として非常にいい方ですので私もこれだけ長く勤めているわけです
とりあえずもしものときのY社長のバックアップの約束も貰えたのでもう一度やってみる気になったのでした
そして翌朝、またK社長の電話で起こされるのであった・・・
つづく