人生最大の苦労 第12話

早番の女の子が教えてくれたのは、K社長が選んだ制服が近所のパチンコ屋と同じということだった
半信半疑でそのパチンコ屋に行くと、まったく同じ制服なんですよw
客層事前調査なんかやらない会社なので(K社長が無知なだけなんだけどw)パチンコ屋やゲームセンターは私が全て回りました
そのときに近所の各お店の制服なんかもよくは見ませんでしたけど雰囲気は覚えていたので、近所と同じような制服にならないようにと迷彩服っぽいのにしたというのもありますが
まったく同じだと営業を始めてから新たなトラブルにならなきゃいいんだけど・・・
(案の定、営業が始まったらお客やPTAなどから近所のパチンコ屋の系列店と思われてパチンコ屋のことで文句を言われましたね)
バイト教育機関とはいえ、ゲーム機がないので教えることがほとんどないんですよ
ゲームセンターのバイト教育の重要点はゲーム機の取り扱い方と掃除くらいです
近くに系列店でもあればそこで研修もできるのですが、一番近くて埼玉県の草加とのことでこれも無理
仕方なく掃除道具を買ってきてひたすら掃除をさせながらバイトとコミニケーションを取る
それと会社で電話回線を用意できないから私の方で手配して2本引くように言われていたのでその手続きや電話回線の工事の立会いなどやって何日か経ちました
12月6日、K社長から電話が入る
ちなみにこの段階で片腕君はまだ名古屋から帰っていない
K社長「言い忘れていたが12月11日オープンだが、10日は午前10時〜17時までプレオープンの日なので背広を着用してオープンさせろ」
おいどん「それは構いませんが9日はビリヤードが搬入されたばかりなので、朝から通しで営午前5時まで模擬運営をしながらバイトの教育の予定なので、10日の朝から働くのなら9日の搬入は手伝えませんよ」
K社長「搬入は絶対に手伝え!模擬運営はしないでいい!金がもったいない」
おいどん「1回も模擬運営なしでオープンさせるんですか?正気の沙汰とは思えませんねwそれより片腕君はまだなんですか?約束と違うじゃないですか!」
K社長「俺が管理してるときは模擬運営なしでもうまくやってる!それができないのはお前が無能だからだ!」(と偉そうに言っているが、この段階でこいつは草加の店もバイト不足で潰してた)
おいどん「私が無能なのは認めますが、自分の足りないところを補うために片腕君を連れてきたのに、その片腕君をK社長の勝手な都合で奪ったことが根本的な問題ですよ」
K社長「なに!じゃあお前は名古屋店が潰れてもいいというのか!」
おいどん「名古屋店は名古屋店でやるべきことでしょう。そのしわ寄せを石和に回されても困りますよ。オープンまでに戻さないのなら私は運営の自信がないので別の人に代えてください」
K社長「人の足元を見やがって!勝手にしろ!」
模擬運営もしなければいけないし、自分が扱うゲーム機の搬入も手伝わなければならなくなり、ただただ片腕君の1日も早い帰還を祈るばかりだった