人生最大の苦労 第18話

私がこれだけ寝ないで仕事になっているときにK社長はどうしていたかというと
22時にはホテルに帰って午前11時頃、でかい顔して現れましたよ
オープン2日目の土曜日、11時に現れたバカ社長がいきなりかましてくれましたw
クレープ屋のバイトのSさんの弟のS君はこの日が初出勤で、土日の早番をやってくれる貴重な人材だったんですよ
研修はやっていないのでお客が少ないうちに少しずつ教えていました
バカ社長が来て1時間後、S君の姿が見えなくなったんです
他のバイトに聞いてもわからず、バイト休憩室に行ってもおらず、知ってるとは思わなかったけどバカ社長にも聞いてみた
おいどん「バイトのS君が見当たらないのですがご存じないですか?」
K社長「S君ってあの若くてぼーっとしてたやつか?あいつなら景品の補充をさせようとしたらわからないって答えたからクビにして帰らせた」
おいどん「何やってんですか!バイトが足りないからわざわざ地元の人に紹介してもらって働いてもらっていたのに!」
K社長「あんな仕事もできないやつは必要ない!もっと使えるやつをなんで雇わないんだ!」
おいどん「雇いたくても応募に来てもらえなかったら雇えるわけ無いじゃないですか!土日の早番ができる人は2人しかいないのにそのうちの1人をクビにしてどうするんですか!」
K社長「遅番を1人早番にも来させて、中番のときに休憩させて遅番のときにまた来させて1日2回働かせればいいだろう!」
おいどん「そんな労働基準法を逸脱した命令をできるわけないでしょう!あなたには運営の能力は無いのですからこっちの足を引っ張らないでください!」
このときはさすがにブチ切れましたよ
てめぇの勝手で右腕君を名古屋で使い、バイトが足りない状況で勝手にクビにする
このバカ社長の考えだと、バイトの応募に来た時点で全ての仕事がこなせる人間以外は雇う必要なしなんだそうだ
確かにそれなら楽だけど状況を考えてくれよ
バカと話していてもしょうがないのでS君に電話をして謝罪し、もう一度働いてもらえるか聞きましたが、相当バカ社長に酷い事を言われたみたいで断られました
このバカ社長、頭が悪いだけではなく短気で口も悪い
しょうがないので紹介してくれたSさんのところにも謝罪に行きましたよ
私の面子は丸潰れでしたね
あまり長い時間お店から離れるわけにいかないのでお店に戻りしばらくすると、前の日の遅番で6時間前の午前7時に帰ったバイトが眠い顔をしながら来たんですよ
13時過ぎくらいだったと思う
おいどん「こんな時間にどうしたんだ?忘れ物か?」
遅番君「K社長から電話があって、人手が足りないから今すぐ来いって起こされたんです。今日も22時から遅番だからって断ったらクビにするぞって脅されたので来たんです」
K社長は人を動かすのに「信」ではなく「恫喝」しか使わない
おいどん「そっか。ごめんな。K社長が何を言い出すかわからないからK社長が帰るまで手伝ってくれるとありがたい」
こうして2日目もいきなりトラブルで幕を開けるのでした
つづく